第4回TIPCについて

第4回TIPC 出場者一覧と審査結果 List of Contestants and Results

Photo Album

4th TIPC YouTube Channel

組織審査員作曲家・室内楽奏者指揮者・オーケストラメインビジュアル

審査員

【審査員長】岩崎 淑
【副審査員長】青柳 晋
【審査員】ヴィンチェンツォ・バルツァーニダン・タイ・ソンパスカル・ドヴァイヨン
     クラウス・ヘルヴィッヒ池辺 晋一郎キム デジン岡本 美智子
     ピオトル・パレチニ寺田 悦子ミハイル・ヴォスクレセンスキー

審査員長

岩崎 淑 [ 日本/ピアニスト ]

 岡山県倉敷市出身。桐朋学園大学、ハートフォード大学、ジュリアード音楽院、キジアーナ音楽院で、井口秋子、井口基成、J.ラタイナ、アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ、S.ロレンツィ、I.フロインドリッヒの各氏に師事。
 1967年ミュンヘン国際音楽コンクール二重奏部門第3位。1968年ブダペスト、1970年チャイコフスキー国際音楽コンクールで伴奏者特別賞を受賞。以来、国内外でヤーノシュ・シュタルケル、ポール・トルトゥリエ、ペーター・ルーカス=グラーフ、イツァーク・パールマン、アンドレ・ナヴァラ、イヴリー・ギトリス、ウート・ウーギ、ミッシャ・マイスキー、モーリス・ジャンドロンなど著名なアーティストとの共演のほかレコーディング多数、20年間に渡り、毎夏、シエナのキジアーナ音楽院でリッカルド・ブレンゴラ教授と室内楽のクラスを担当。
 1976年から「岩崎淑ミュージック・イン・スタイル」主宰。1979年から18年間に渡り「沖縄ムーンビーチ・ミュージック・キャンプ&フェスティバル」、引き続き1997年から「沖縄国際音楽祭」を弟の岩崎洸と企画開催。1989年、「岩崎淑ミュージック・イン・スタイル」の成果に対して、芸術祭賞を受賞。
 また1999年1月、ノルウェー王国功労勲章叙勲。3月には国際交流基金の音楽使節として、岩崎洸とイスタンブール、アンカラ、ローマへ演奏旅行。
 現在、演奏活動のほか、イタリアのカントゥ国際音楽コンクール審査員、1999年より2008年3月まで桐朋学園大学院大学教授を務め、くらしき作陽大学、尚美学園大学大学院、武庫川女子大学客員教授。倉敷市文化振興財団アドバイザー。2005年7月福武文化賞を岩崎洸と共に受賞。2006年より高松国際ピアノコンクールで審査員長を務める。2013年より国際音楽祭ヤング・プラハ日本実行委員会会長。
 2014年、第24回新日鉄住金音楽賞特別賞を受賞。第26回ミュージックペンクラブ音楽賞クラシック部門特別賞受賞。
 著書に『アンサンブルのよろこび』(1999年春秋社)『音楽さえあれば』(2009年岩崎洸共著/吉備人出版)『ピアニストの毎日の基礎練習帳』(2011年春秋社)『ピアニストの基礎練習帳』(2014年春秋社)がある。

副審査員長

青柳 晋 [ 日本/ピアニスト ]

ニカラグア生まれ、米国で5歳よりピアノを始める。
日本に帰国後、全日本学生音楽コンクールで全国1位受賞。桐朋学園大学在学中に西日本音楽賞を受賞し、ベルリン芸術大学に留学。
1992年ロン・ティボー国際コンクールに入賞後、パリ日本大使館、ラジオ・フランス、旧西・東ドイツ各地からアメリカに至るまで各地で演奏活動を展開。ハエン、アルフレード=カゼッラ、ポリーノの各国際ピアノコンクールで1位受賞。
1997年頃より日本でも演奏活動を開始し、2000年には青山音楽賞を受賞。第28回日本ショパン協会賞受賞。
これまでに7枚のソロアルバムをリリースし、いずれも高い評価を受けている。2006年よりリスト作品をメインに据えた自主企画リサイタルシリーズ「リストのいる部屋」をスタートさせた。オーケストラとも数多く共演し、内外の著名アーティストとの室内楽コンサートも幅広く展開させる。2012年3月カーネギーホール・ワイルリサイタルホールでデビュー公演。
現在、東京芸術大学准教授、洗足学園大学客員教授。

審査員

ヴィンチェンツォ・バルツァーニ [ イタリア/ピアニスト ]

ミラノ・ヴェルディ音楽院でアルベルト・モツァッティ氏に師事、同学院を主席で卒業。14歳でラ・スペツィア (E.N.A.L.) およびフォルスター=リコルディ全国ピアノコンクールで優勝。2年後、バルセロナのマリア・カナルス国際コンクールでリスト賞を受賞する。1971年、エットレ・ポッツォーリ、トレヴィゾ、エンナ、ヴィオッティなど数々の国際ピアノコンクールで上位入賞。1975年、イタリア放送協会(RAI)を代表し、フランス人作曲家ラヴェルの生誕100周年を記念する、パリでモーリス・ラヴェルコンクールを開催。コンサートピアニストとして、リサイタルやオーケストラとの共演、また、室内楽団(二重奏団から七重奏団まで)の一員として、スカラ座、サンカルロ劇場、ペトルッツェリ・バーリ劇場、トリノのレージョ劇場、オリンピコ劇場、ベルガモ・ブレシャ国際ピアノフェスティバル、ドゥエ・モンディ祭、ミラノ・トリノ9月音楽祭等のイタリアでもっとも権威ある劇場や音楽祭や世界中で演奏活動を行う。 ラジオやテレビの収録も多く行い、スカルラッティ、モーツァルト、フンメル、ベートーヴェン、ショパン(12の練習曲 作品10および作品25完全版)、ロッシーニ/リスト、シューベルト/リストなどのLPやCD録音も多数。 1973年以降は後進の指導にもあたり、現在ミラノ・ヴェルディ音楽院教授。ヴィオッティ国際音楽コンクール、リナ・サラ・ガロ国際ピアノコンクール、エットレ・ポッツォーリ国際ピアノコンクール、ロンドン国際ピアノコンクール、スペイン人作曲家国際ピアノコンクール、若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール(倉敷)、高松国際ピアノコンクール、パルナッソス国際ピアノコンクール(モンテレー)などの数多くの国際コンクールの審査員も務め、国内外でマスタークラスや講義も行っている。 ピアニストとしての演奏や後進の指導に加え、カントゥ国際ピアノコンクールやヴァルセヴァルセジア国際音楽コンクール、Pianotalents(ミラノ)、エットレ・ポッツォーリ国際ピアノコンクール(セレーニョ)、モンテローザ・カワイヤング国際コンクール、タディーニ国際音楽コンクール(ロベーレ)の芸術監督もつとめる。
また、2010年からエットレ・ポッツォーリ国際ピアノコンクールの芸術委員会のメンバーでもある。 2009年からは、ミラノで自身が設立した「Pianofriends」協会の芸術監督として、音楽祭やコンサート、舞台、セミナーに携わっている。


ダン・タイ・ソン [ ベトナム/ピアニスト ]

ダン・タイ・ソンは、アイザック・スターンをして「生まれながらの音楽家」といわしめたピアニストである。
現代の優れた国際的ミュージシャンであるベトナム人ピアニスト、ダン・タイ・ソンは、1980年10月、ワルシャワで開催された第10回ショパン国際ピアノコンクールで優勝を飾り、併せてマズルカ賞、ポロネーズ賞、コンチェルト賞の特別賞を受賞したことで、クラシック音楽界での注目を集めた。彼の優勝は、アジア人初の優勝であった。
ハノイで自身の母親からピアノを習い始め、ロシアの権威あるモスクワ音楽院にて、ウラディーミル・ナタンソンやドミトリー・バシキーロフの指導の元研鑽を積む。
ショパン国際ピアノコンクールでの優勝後、世界の40カ国以上を訪れ演奏。チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、モントリオール交響楽団、パリ管弦楽団、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、NHK交響楽団、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、バーミンガム市交響楽団といった数多くの世界的なオーケストラとも共演している。2015年ポーランドのワルシャワで行われた「ショパンと彼のヨーロッパ」フェスティバルに招待され、ウラディーミル・アシュケナージの指揮のもと、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共演。
他にもヨーヨー・マ、小澤征爾、キャスリーン・バトル、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチと共演したNHKのニューイヤーコンサート(1995)、ピンカス・ズーカーマンと3曲演奏した、宮崎でのアイザック・スターンの最後の音楽祭(2001)、ショパン没後150年のオープニング・ガラコンサート(1999)、ワルシャワのショパン国際ピアノコンクール(2005)での演奏など好評を博す。
2001年からモントリオール大学の客員教授。クララ・ハスキル国際ピアノコンクールなどの一流コンクールの審査員も務めており、ワルシャワで行われるショパン国際ピアノコンクールでは3回続けて審査員を務めている。
フレデリック・ショパン研究所レーベルから発売の「Chopin's Concertos」は、2013年プラチナ・ディスクに輝いている。
http://www.dangthaison.net


パスカル・ドヴァイヨン(第2次審査~本選) [ フランス/ピアニスト ]

devoyon

リーズ国際コンクール、ヴィオッティ国際コンクールなど名だたる国際コンクール上位入賞に加え、1978年のチャイコフスキー国際コンクールでは、フランス人ピアニストとして過去最高位となる第2位を獲得。世界にその名を知らしめることとなった。ベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏から、バルトーク、メシアンまでレパートリーは多彩で幅広く、ピアノコンチェルトのレパートリーも50曲を超える。これまでNHK交響楽団、ロンドンフィルハーモニック、ロッテルダムフィルハーモニック、パリ響をはじめとする世界の名だたるオーケストラとの共演を重ね、いずれも絶賛を博す。室内楽も大きな位置を占め、ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ、タベア・ツィンマーマン、スティーヴン・イッサーリスなど著名演奏家と共演。これまでにリリースした録音は40を超える。また夫人である村田理夏子とピアノデュオを組み、本格的に活動を開始し、リリースしたCDはレコード芸術特選盤を受賞。すでにヨーロッパ、メキシコ、韓国など世界各地から招待を受ける。
執筆活動も盛んに行い、音楽之友社より出版された著書<ピアノと仲良くなれるテクニック講座><ショパンエチュードの作り方作品10、作品25><ドビュッシーの島々>(全村田理夏子訳)は大変な好評を博している。
パリ高等音楽院教授を経て、現在ベルリン芸術大学教授、英国王立音楽院客員教授および準名誉会員、桐朋学園大学特任教授、MusicAlp夏期国際音楽アカデミー(フランス)芸術監督を務める。近年ではリーズ国際コンクール、ジュネーブ国際コンクール、ベートーヴェン国際コンクールなど世界的国際コンクール審査委員を務める。
核心をついた丁寧かつ熱心な指導法には定評があり、教えを乞う者が後を絶たない。2003年より2011年まではドミニク・メルレ氏の後任として、ジュネーヴ音楽院教授も務めた。2001年、フランス政府よりフランス芸術文化勲章“シュヴァリエ”を、2014年ロイヤルアカデミーより名誉会員称号をそれぞれ受章。コンサートイマジン所属アーティスト。


クラウス・ヘルヴィッヒ [ ドイツ/ピアニスト ]

ロン=ティボー国際コンクールやヴィオッティ国際コンクールでの入賞によって世界の注目を集めたクラウス・ヘルヴィッヒは、ディートレフ・クラウスやピエール・サンカン、グイード・アゴスティ、ヴィルヘルム・ケンプに師事。
ヨーロッパやアメリカ、カナダ、オーストラリア、ブラジル、中東、アジア地域で数多くコンサート活動を行い、有名な様々なオーケストラともソリストとして共演。 室内楽では、ベルリン・フィルハーモニー八重奏団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の吹奏楽者、クリーブランド管弦楽団の八重奏団、ヴァイオリン奏者のクリスティアーネ・エディンガーやヤンウク・キムなどと共演。2007年ヴァイオリン奏者のクリスティアーネ・エディンガー、チェロ奏者のルイス・クラレットとともに「Berlin Trio」を結成する。また、 ミー・ジョー・リーとピアノ・デュオとしても活躍。
録音はドイツのすべてのラジオ放送局だけでなく、海外でも多く行っており、録音は25枚以上にのぼる。最新CDはカール・ライネッケの4つのピアノ協奏曲。
フォルクヴァング芸術大学の教授を10年務め、1980年よりベルリン芸術大学で教鞭をとっている。 ドイツ、フランス、オランダ、ウクライナ、ルーマニア、日本、韓国、ブラジル、オーストラリア、アメリカなどでマスタークラスも行っている。
また、チャイコフスキー国際コンクール、リーズ国際ピアノコンクール、ミュンヘン国際音楽コンクール、ブゾーニ国際ピアノコンクール、ウィーン国際ベートヴェンピアノコンクール、ダブリン国際ピアノコンクール、ヴィオッティ国際コンクール、シューマン国際コンクール、仙台国際音楽コンクール、浜松国際音楽コンクールなど、数多くの国際コンクールの審査員も務めている。
数多くの門下生が主要な国際コンクール(ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール、ヴィオッティ国際コンクール、シドニー国際コンクール、エリザベート王妃国際ピアノコンクールなど)で優秀な成績を収めている。


池辺 晋一郎 [ 日本/作曲家 ]


(C)東京オペラシティ文化財団
撮影:武藤章

1943年生。1967年東京芸術大学卒。1971年同大院修了。池内友次郎、矢代秋雄、三善晃の諸氏に師事。1966年日本音楽コンクール第1位。
以後、音楽之友社賞、尾高賞2度、ザルツブルクTVオペラ祭優秀賞、イタリア放送協会賞3度、毎日映画コンクール音楽賞3度、日本アカデミー賞優秀音楽賞9度、放送文化賞、紫綬褒章などを受賞。作品:交響曲No.1~10、ピアノ協奏曲No.1~3、チェロ協奏曲、オペラ「死神」「耳なし芳一」他管弦楽曲、室内楽曲、合唱曲など多数。映画「影武者」「楢山節考」「うなぎ」「スパイ・ゾルゲ」「バルトの楽園」「監督・ばんざい!」など。TV「独眼竜政宗」「元禄繚乱」など、約470本の演劇の音楽を担当。著書「空を見てますか1~7」「モーツァルトの音符たち」など。
2009年3月まで13年間NHKTV「N響アワー」にレギュラー出演。東京音楽大学客員教授、横浜みなとみらいホール館長、東京オペラシティ・ミュージックディレクターなどを務める。


キム・デジン(本選) [ 韓国/ピアニスト ]


Photo by Taeuk KANG

韓国を代表するピアニストであり、音楽指導者。1985年第6回ロベルト・カサドシュ(現クリーヴランド)国際ピアノコンクール優勝、翌年のニューヨーク・デビューは、ニューヨークタイムス紙から絶賛される。以来、ベートーヴェン・ピアノ協奏曲全曲一日演奏会やモーツァルト・ピアノ協奏曲全曲シリーズ公演を行うなど、多忙なコンサートアーティストとして、また、優れた才能を育成する指導者として活躍。録音作品には、弾き振りを行ったモーツァルトのピアノ協奏曲2作品(K.488とK.453)がある(ポーランド国立放送交響楽団と共演)。 
ブゾーニ国際ピアノコンクール、ボン国際ベートーヴェンピアノコンクール、リーズ国際ピアノコンクール、エリザベート王妃国際ピアノコンクール、ルービンシュタイン国際ピアノコンクールなど、多くの一流国際コンクールの審査員を務める。 教え子は、クララ・ハスキル国際ピアノコンクールおよびリーズ国際ピアノコンクール優勝(スヌク・キム)や高松国際ピアノコンクール、ジュネーブ国際音楽コンクール、ブゾーニ国際ピアノコンクール優勝(クロエ・ジヨン・ムン)など、多くのコンクールで入賞を果たしている。
活動実績が認められ、2012年韓国音楽協会より「年間最優秀教授賞」を受賞、また、韓国文化省より「年間最優秀アーティスト賞」を受賞。
2008年、韓国の有名オーケストラの一つ、水原交響楽団の音楽監督に就任。2012年には交響楽団を連れ、ミュンヘン、ウィーン、プラハ、メラーノ国際音楽フェスティバルをまわるヨーロッパツアーを成功させる。シベリウスの全交響曲演奏のライブ録音CDがソニーから発売予定。
現在、韓国芸術総合学校ピアノ科教授。


岡本 美智子(第1次審査) [ 日本/ピアニスト ]

4th_jury_img11

桐朋学園大学音楽学部卒業。有賀和子、故井口基成両氏に師事。
第32回毎日コンクールピアノ部門第2位入賞。
アメリカ、テキサス・キリスト教大学より奨学金を受け、留学。在米期間を通して、故リリー・クラウス女史に師事。
ヴァン・クライバーン国際コンクール入賞。
帰国後、各地での演奏活動の傍ら桐朋学園大学で教鞭をとる。
第6回チャイコフスキー国際コンクールにおいて、最優秀伴奏者賞を受賞。また、アメリカ各地、旧ソ連各地、台湾においてリサイタル、室内楽演奏会を行うなど、国際的にも活躍後、アムステルダム及びニューヨークにて研修。
日本音楽コンクールはじめ、カール・チェルニー国際コンクール(プラハ)、スクリャービン国際コンクール(モスクワ)、アトランタ国際コンクール、ラフマニノフ国際コンクール(ロサンゼルス)、ジュネーブ国際コンクールなど、審査員を務め、CD録音、楽譜校訂も手がける。
現在、日本ピアノ教育連盟副会長、日本ショパン協会理事、桐朋学園大学音楽学部ピアノ科特命教授。


ピオトル・パレチニ [ ポーランド/ピアニスト ]

ポーランドの最も優れたピアニストの一人であり、教授の一人であるピオトル・パレチニは、5つの国際ピアノコンクールで最高賞を受賞。ワルシャワのフレデリック・ショパン音楽アカデミーでヤン・エキエル教授のクラスを卒業アルトゥール・ルービンシュタインやヴィトルト・ルトスワフスキとの芸術的交流は、その後の彼の芸術的人格の成長に大きな影響を与えた。第8回ショパン国際ピアノコンクールでの成功以来、世界中で数多くのコンサートを行い、成功を収めている。
これまでに、シカゴ交響楽団、アメリカ交響楽団、ロイヤル・フィル、コンセルトヘボウ管弦楽団、BBC交響楽団、ゲヴァントハウス管弦楽団、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、読売日本交響楽団、サンタ・チェチーリアなどと世界のメジャー・オーケストラと共演を重ね、ショパン国際ピアノコンクールやチャイコフスキー国際コンクール、リーズ国際ピアノコンクール、クリーヴランド国際ピアノコンクールなどの数多くの国際ピアノコンクールの審査員や審査委員長を務めている。
EMI、BBCクラシックをはじめ多くのレコーディングを行い、ナショナル・エディションによるショパンの作品を収録したバラード全曲とピアノ協奏曲集の2枚のCDは“ゴールド・ディスク”に輝く 1993年以降、ポーランド最古の音楽祭、ドゥシニキ・ズドゥルイの国際ショパン・ピアノ・フェスティバルの芸術監督、2004年以降は国際パデレフスキ・ピアノコンクールの芸術監督も務める。1998年にはポーランド大統領からプロフェッサーの肩書きが授与された。現在ワルシャワのショパン音楽アカデミーのピアノ科で教鞭をとる。


寺田 悦子(第1次審査) [ 日本/ピアニスト ]

4th_jury_img12
(C)AkiraMuto

常に企画性に富んだソロ・リサイタルや渡邉規久雄とのデュオ・リサイタルなど、色彩感あふれる音色と華やかなステージで聴衆を魅了する寺田悦子は16歳でウィーンに留学、ルービンシュタイン自身が審査した1977年第2回ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール第3位金賞、1978年リーズ国際ピアノ・コンクール入賞、日本ショパン協会賞などを受賞。
東京・名古屋・大阪をはじめとする国内各地でのリサイタルや日本の主要オーケストラとの協演はもちろん、「プラハの春」などの国際音楽祭出演、イスラエル・フィル、ヘルシンキ・フィル、ドレスデン・フィル、北BBC響など数多くの海外オーケストラとの協演、英国、ドイツ、フィンランド、ロシア、ラトヴィア、アメリカでのソロ・リサイタル、ニューヨークのカーネギーホールでの演奏など国際的な活躍を展開。
日本音楽コンクール、東京音楽コンクール、全日本学生音楽コンクール全国大会等数多くのコンクール審査員を務め、日本大学芸術学部大学院教授として、またドイツのインターハーモニー音楽祭で演奏とマスタークラスを行うなど、後進の指導にもあたる。
オフィシャルホームページ www.etsukoterada.com


ミハエル・ヴォスクレセンスキー [ ロシア/ピアニスト ]

ミハエル・ヴォスクレセンスキーは偉大なロマン派のピアニストとして国際的な名声を得ている。シューマン(ベルリン)、リオデジャネイロ、ジョルジェ・エネスク国際コンクール(ブカレスト)、ヴァン・クライバーン(テキサス州フォートスミス)の4つの国際ピアノコンクールにて入賞。一つのコンサートシーズン(1982年−1983年)に、モスクワ音楽院のMaly Hallでの9回にわたるリサイタルで、ショパンのピアノ曲を全て演奏したロシアで唯一のピアニストである。 1957年、プラハのフェスティバルに参加し、ショスタコビッチのピアノ協奏曲第2番をショスタコビッチ自身の前でヨーロッパで初めて演奏。モスクワ音楽院の著名な教授であり、ピアノ学部の学部長を務める。教え子は、55の優勝を含む、126のコンクールで入賞。国際スクリャービン協会の会長であり、国際スクリャービンコンクールで審査委員長も務める。モーツァルトの全ピアノ協奏曲、スクリャービンの全ソナタ、ベートーベンのピアノ協奏曲第3番および第5番、ブラームスのピアノ協奏曲第2番、ショスタコビッチ、シュニトケ、ブリテン、ハチャトゥリアンなどのピアノ協奏曲を含むCD録音は、60を超える。
また、デゥトワ、スヴェトラーノフ、マズア、プリッチャード、ロジェストヴェンスキー、アシュケナージ、コンドラシンなど、150人以上の指揮者とも共演。
オフィシャルHP:http://www.mikhailvoskresensky.com