風光明媚な瀬戸内海に抱かれた香川をイメージした委嘱作品を新進気鋭の作曲家が作曲することが大きな特徴となっているが、第3回は瀬戸内海が国立公園に指定されて80周年を迎えることを記念して曲名を『瀬戸内海』に決定し、作曲を委嘱した。「世界の宝石」とも称される瀬戸内海の素晴らしさを存分に表現した1曲となった。
80周年の記念の年に、様々なシーンでこの曲が演奏されることを願う。
高松国際ピアノコンクール組織委員会
この曲は、瀬戸内海を訪れた時に見た、夕日に照らされ輝く海面、力強い潮の流れ、豊かな自然と調和した、近代的な建物が並ぶ海岸などの、印象を曲に織り込みました。
私自身、兵庫県の瀬戸内沿いの町で生まれ育った事もあり、瀬戸内海は、馴染み深い場所です。しかし、香川県から感じる瀬戸内海は、全く異なった雰囲気があり、場所によって様々な表情があることに驚きました。美しく、力強い、様々な表情のある瀬戸内海を表現したいと思いました。
薮田 翔一