第5回TIPCについて

コンクール概要審査申込方法予備審査課題曲賞及び賞金出場登録演奏諸注意その他コンクール組織

5 課題曲

審査は、下記の各審査段階における課題曲の中から、出場者が選択した楽曲を演奏することにより行う。

5-1 第1次審査

下記の(A)、(B)、(C)の順に演奏する。演奏時間は合計20分以上25分以内とし、繰り返しは自由とする。
※指定の演奏時間に満たない場合又は超過する場合は、失格となる可能性がある。

(A)J.S.バッハ 平均律Ⅰ、Ⅱ巻より1曲を選び、演奏すること。

(B)ショパン 練習曲作品10又は作品25(作品10-3及び10-6、作品25-7以外)より1曲を選び、演奏すること。
※予備審査曲と重複してもよい。

(C)1900年以降に作曲された作品を演奏すること。
※予備審査曲と重複してはいけない。

5-2 第2次審査

下記の(A)、(B)の順に演奏する。演奏時間は合計で45分以内とし、繰り返しは自由とする。

(A)次のモーツァルトのソナタより1曲を選び、全楽章を演奏すること。

  • 第8番 イ短調 K.310
  • 第13番 変ロ長調 K.333
  • 第14番 ハ短調 K.457
  • 第17(16)番 変ロ長調 K.570
  • 第18(17)番 ニ長調 K.576

(B)シューマン、ブラームス、シューベルト、メンデルスゾーン、ショパン、リストより任意の楽曲を選び、演奏すること。
※複数の作曲家も可
※ソナタの場合は全楽章を演奏すること。

5-3 第3次審査

下記の(A)、(B)、(C)の順に演奏する。

(A)次のベートーヴェンのソナタより1曲を選び、全楽章を演奏すること。
なお、演奏の繰り返しについては、括弧内の指示どおりとし、それ以外の繰り返しについては、減点の対象となることがある。

  • 第18番 変ホ長調 Op.31-3(繰り返しなし、第3楽章のダ・カーポはあり )
  • 第21番 ハ長調 Op.53(繰り返しなし)
  • 第23番 ヘ短調 Op.57(第2楽章の繰り返しあり、第3楽章はコーダの繰り返しのみあり)
  • 第28番 イ長調 Op.101(第2楽章冒頭の8小節目の繰り返しあり、ダ・カーポもあり、その他の繰り返しは省略すること)
  • 第31番 変イ長調 Op.110(第2楽章の繰り返しあり)
  • 第32番 ハ短調 Op.111(第1楽章の繰り返しなし、第2楽章の繰り返しあり)

(B)第5回高松国際ピアノコンクール委嘱作品を演奏すること。
委嘱曲作曲家 坂東 祐大

(C)下記のピアノ四重奏曲より1曲を選択し、主催者が指定する室内楽奏者と協演すること。
楽譜は、シューマンとブラームスはヘンレ版、フォーレはインターナショナル・ミュージック社版を使用する。繰り返しは行わない。ただし、シューマンの第3楽章の繰り返しは行うことができる。

  • シューマン: 四重奏曲 変ホ長調 Op.47
  • ブラームス: 四重奏曲 第3番 ハ短調 Op.60
  • フォーレ: 四重奏曲 第1番 ハ短調 Op.15
  • <室内楽奏者> ヴァイオリン 玉井 菜採
    川久保 賜紀
    ヴィオラ 大野 かおる
    松実 健太
    チェロ 河野 文昭
    長谷川 陽子

5-4 本選

下記のピアノ協奏曲のうち任意の1曲を選択し、主催者が指定するオーケストラと協演する。
オーケストラ:瀬戸フィルハーモニー交響楽団
指揮:広上 淳一

(A)ベートーヴェン
協奏曲 第3番 ハ短調 Op.37
協奏曲 第4番 ト長調 Op.58
協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」Op.73

(B)ショパン
協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11
協奏曲 第2番 ヘ短調 Op.21

(C)シューマン
協奏曲 イ短調 Op.54

(D)リスト
協奏曲 第1番 変ホ長調
協奏曲 第2番 イ長調

(E)ブラームス
協奏曲 第1番 二短調 Op.15

(F)サン=サーンス
協奏曲 第2番 ト短調 Op.22
協奏曲 第4番 ハ短調 Op.44
協奏曲 第5番 ヘ長調 Op.103

(G)チャイコフスキー
協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23

(H)グリーグ
協奏曲 イ短調 Op.16

(I)ラフマニノフ
協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18
協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30

※第3次審査における委嘱曲の楽譜は、予備審査通過決定通知により出場を承認された者に対して、通知書と共に郵送する。

※委嘱曲は、コンクール前に作品を公開することを禁じる。