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2013年08月23日第3回TIPCプレイベント 青柳 晋リサイタル演奏曲解説(第1回)

第3回高松国際ピアノコンクール プレイベント「青柳 晋 ピアノリサイタル」において、青柳 晋氏がどのような曲を演奏されるのか、2回に分けて解説をご紹介します。


2013年9月10日(火) 青柳 晋 ピアノリサイタル
J.S.バッハ:平均律クラヴィア曲集第2巻より
        ニ短調 BWV875   へ長調 BWV880
48曲からなる、全ての長・短調が用いられた、前奏曲とフーガからなる鍵盤楽器のためのピアノ音楽の聖書とも比喩される重要な曲集である。
ニ短調は弦楽による刻みを連想させるかのような厳格なプレリュードと情熱的なフーガから成りたっており、へ長調は神秘的なオルガン風コラールと素朴な踊りを連想させるフーガから構成されている。

シューベルト=リスト:さすらい人 S.558 R.243-11
             ウィリアム・シェイクスピアのセレナーデ S.558 R.243-9
リストは数多くのシューベルトの歌曲集からピアノでの演奏効果があるものを取り上げて、実に巧妙でセンスのある編曲を施し後世に残している。
「さすらい人」はシュミット・フォン・リュベックの詩による歌曲で、この世のいずこにも幸福が見出せないさすらいの心が表現されたもの。後に有名なピアノ作品「さすらい人幻想曲」に引用された。
「シェイクスピアのセレナーデ」は酒場で偶然この詩を目にしたシューベルトが半ば即興的に曲をつけたと言われる非常に軽快でユーモラスな曲。


次回は、「シューベルト:3つのピアノ曲 D946」、「ショパン:12の練習曲集 Op.25(全曲)」について、ご紹介します。どうぞお楽しみに。

 

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